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チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~【ネタバレ感想】

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【チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~】の概要

公開/2022年4月
出演/赤楚衛二 町田啓太 浅香航大 ゆうたろう他
監督/風間太樹
脚本/坂口理子
原作/豊田悠
制作/「チェリまほ THE MOVIE」製作委員会

童貞のまま30歳を迎え、“触れた人の心が読める魔法”を手に入れたサラリーマン・安達(赤楚衛二)と社内の人気者で仕事も出来る同期・黒沢(町田啓太)は恋人同士。
デートを重ねたり、社内恋愛も順調な幸せな日々の中、安達に転勤の話が舞い込む。やりたい仕事ができるチャンスに喜ぶ安達だが、転勤先は遥か1,200km離れた長崎だった――。
転勤話をめぐり、互いを想い合うがゆえにすれ違ってしまう安達と黒沢。そして、遠距離恋愛をきっかけにふたりは未来について考え始めて……。はたしてこの恋、どうなる!?

引用:公式サイト

みんな大好きチェリまほです!

2020年12月24日がドラマの最終回で、2021年11月が映画化発表で2022年4月が映画公開という時系列です。
2020年がめちゃくちゃ盛り上がってたから、もしかしてすぐ続編や映画化あるかなって思ってたけど結構かかりましたね。
しかしやはり、発表の時はツイッターが大盛り上がりでした~!
みんな待ってたんですね。

個人的には地獄の11話12話を経ての映画化ですので、発表された時は嬉しさと心配と半々な気分でした。
思えば1年以上も11話と12話で鬱々としていたので、1~10話の楽しさが戻ってきたら何回でも劇場で観よう!と思っていました。
ちなみに舞台挨拶ありの回を観に行きました。

『チェリまほ THE MOVIE』が観られる配信サイト

2023年12月現在、見放題になっている配信サイトはないみたいです。
少し前までアマプラとかで観られたんですけどね~。

今、配信していて有料でレンタル出来るのはamazon prime、u-nextです(別途月課金あり)。
RAKUTEN TV、huluストアでは都度課金でレンタル出来ます。

『チェリまほ THE MOVIE』の個人的感想

※このブログは個人的なBLドラマの感想ですので、人によっては意見が合わず嫌な気分になるかもしれません。読むのは自己責任でお願いします。

正直な所、イマイチでした。

俳優さん達は頑張ってたと思いますよ。ビジュアルはドラマの時のそのまんまだったし。
微妙な理由は以下の通りです。
結局1回しか観てないので完璧には覚えていないかもしれないのですが、書いていきたいと思います。

コメディ要素が薄い

結局コレなんですよ。
チェリまほにはコメディを求めてるんです!
動きや表情や音楽、テンポが合わさって、めちゃくちゃかわいくってめちゃくちゃ面白くって、めちゃくちゃ楽しかったドラマと比べてやっつけ感がありました。
キャンプデートも安達の帽子がぶりっ子しすぎだし、とりあえず黒沢に心の中で安達ラブって言わせとけばいいだろうみたいな・・・。
安達が転勤して遠距離になるのが話の肝なので、最初にサービスシーン(エロじゃなくラブラブなシーン)入れとこうかみたいな意図を感じました。

そういえば原作で安達の魔法を知った黒沢がわざと心の声で話しかけたりしますが、実写でもっとおもしろく出来そうだったのになんかイマイチだった気がします。

話が原作の内容をなぞっているだけ

キャンプや年末年始のエピソードはオリジナルですが、そこまで面白さや楽しさはないし、何といっても話に必要性を感じなかったです。
漫画と実写は尺も違うから整合性を持たせるためにオリジナル要素があるのは当然だと思います。
だけどここ、なんか意味あったのかな?と。
で、その後は原作のエピソードをなぞるだけ。
ドラマの時はずっと観ていたいくらいだったのに、映画は観ながら「なんか長いな~」とまで思ってしまった・・・。

原作はこの辺りの話、面白かったはずなんだけど・・・。
最終的に絵本のハッピーエンドを目指したのかと思いますが、間が盛り上がってなかったから置いてきぼりな気持ちになりました。

設定が・・・

原作通りなので仕方のない事かもしれません。
でもどうしても気になっちゃうんですよ、お仕事ドラマだと。
原作読んだ時から思っていましたが、やっぱ実写だと特に違和感が際立つ気がします。

豊川は文具メーカーじゃなかった問題

確か原作で最初文具メーカーと書いてあった気がしましたし、付箋を試作してる人がいましたので、すっかり文房具を開発、製造してる会社だと思っていました。
ドラマでも文房具をプレゼンするコンペがあり、自社商品のアイディアを募っていました。
原作では恐らく転勤の理由→新店舗→店やってる会社って事で、文房具の会社ではなく雑貨店を運営する会社って事になっていったんだと思います。
ロフトみたいな店をやってるって事ですかね。最初と設定が変わってますね。
でもドラマの豊川は文房具の会社だったはずなので、多少設定変えても(新店舗じゃなく営業所にするとか、なんなら転勤じゃなくて別の理由にするとか)納得のいく背景作りをしても良かったのではないかと。
ドラマであそこまでの改変をしたんだから、転勤理由が新店舗じゃなくなるくらい、些細な変更でしょう。

なぜ安達が長崎に行かなければいけなかったのか問題

店の事もそうだけど、そもそも『本社の営業事務の安達』が店長としてなのか?それとも開店準備の為か?
「新店舗を出す」という理由で行くのはさすがにおかしいだろ!とも思いました。

確か他にも店があるような感じでしたから、すでに実績ある人がいきませんかね・・・?
ていうかそういう部署があるはずなんだけど・・・。
店の場所探したり、工事の手配したり、商品用意してお店の中を作ったり、スタッフ採用したりやる事は膨大なので、営業事務が一人行った所で何が出来るんだ??
倒れるほど忙しくしてたけど、一体何の仕事してるのかもわからんかったし。
ドラマの時も「ん?」と思う事はあったけど、観るべきはそこじゃなかったから良かったんです。
2人の恋模様を時に切なく、時にユーモラスに見せてくれて、本当に楽しくて仕事の事や「何じゃそれ」みたいな事は目をつぶれました。
だけど今回はチェリまほ最大の武器である「面白さ」がなかったら、そういう所も目に付いちゃうよね・・・。

キスシーンについて

ドラマの最終回間近から、ツイッターでキスシーンがあるのか大論争が巻き起こりましたが、結局映画でもなかったですね。
今のBLドラマはノルマがあるのかってくらい、複数回やるのが当たり前なのでこの違いは何でしょうか。
思えばチェリまほきっかけで色々な雑誌に二人で出たけど、一切いちゃいちゃはなかったんですよね。
安達と黒沢じゃなくて、あくまでも赤楚と町田でした。
今は逆にいちゃいちゃさせて腐女子を喜ばせてますよね。正直うらやましい・・・!

話は戻りますが、元々主演の二人にBL色つけないようにキスやイチャイチャはさせなかったのかと思います。
その目論見は大成功で、特に赤楚さんはビックリするほど大ブレイクしました。
チェリまほきっかけでまさかあんなに売れるとは・・・。
でも『美しい彼』で大胆ラブシーンを演じた萩原理久さんと八木勇征さんがその後大活躍しているのを見ると、やったかやらないかってあまり関係ないのかもしれません。
赤楚さんは近年稀に見る大ブレイクだから比べられないかもしれないけど。

個人的にはキスをしないのは全然良くって、むしろ下手くそなキスだと興ざめしてしまうので最終回のエレベーターキッスはめちゃくちゃ良かったです。
でも、本音を言うと原作の初キスがとても良いので、本当にやらなくてもいいから目線や指先や顔の角度等、空気感であのシーンは再現してほしかったな。
映画のは本当にキスしないからここから撮っておけばいいか、みたいな・・・。
しかもあれは原作でも大事な初体験だから、もう少しグッとくる演出はなかったのでしょうか。
ずっと見守ってきた二人だから、最高潮の盛り上がりがあったらこっちも涙流して「良かったね」と言えるんだけど。

『 チェリまほ THE MOVIE』 の総評

やっつけ感満載で、なんでドラマとこんなに違うの?と思いました。
先日、久しぶりにドラマ1~10話を観ましたが、相変わらず面白かったです。
知ってる内容なのに、ワクワクドキドキキュンキュンが止まらない名作でした。
何が違うのか、私にはわかりませんでしたが、あんなに好きだったのに映画は1回観れば十分でした。
2人が載ってる雑誌買いまくったり、グッズ買ったり(マグカップ今も使ってます)タイのオンラインイベント観たりしてたくらいハマってましたけど、これで卒業出来ました・・・。